ブランド説明
1961年、当時自身もクライマーであったピーター・ハッチンソンとピート・クルーによって、マンチェスター郊外の町グロソップの農場近くの小屋でスタート。
彼等はそこで「The Mountaineer」というクライミングショップを営む傍ら、店の奥の部屋でシュラフとダウンスーツを作り始めます。
二人共とても丁寧で繊細なタイプで、ボックスウォール構造をはじめとするバッフルの工夫や、ダウンのロフトを最大限に引き出すアイディアを豊富に持っていて、出来上がった製品はとても評判が良く、いつしか彼らの製品は「Mountain Equipment(山道具)」と呼ばれる様になって行きました。
やがて彼らはショップをたたみ、マンチェスターハイドの近くの農場の小屋へ引越しをして、製品の製造のみに集中する事にします。
彼らの製品の評判は次第にイギリス国内でも高まり、1970年のアンナプルナを筆頭に、ヒマラヤ遠征隊への供給も行うようになります。
Mountain Equipmentのダウン製品の完成度は、世界に14座ある8000m峰の8座の初登頂(未登峰ルートを含む)に同社のダウン製品が採用されていたことでも知ることができます。
特に印象深いのは、1975年のエベレスト南西壁初登頂後、ダグ・スコット、ドゥーガル・ハストンのふたりが、8763m地点という過酷な状況でのビバークから無事に生還した事です。
Mountain Equipmentは常に極限に挑戦し続ける探検家や登山家と共に進歩し、ダウン製品はもとより現在ではハードシェルからグローブ、ゲイターにいたるまで、質実剛健な「山道具」を提供し続けています。